柘(あかね)は、もっとも普及している印鑑の印材の一つです。木製印鑑というと大抵はこの柘のことを指すといってもいいほど一般的です。繊維分の密度が大変緻密で樹種の中では大変硬くて程よい粘りを持っており、捺印性もよく印鑑の彫刻に向いている材質です。 |
黒水牛は東南アジア(主にベトナム周辺)に生息する水牛の角で作られる印材です。角というと石のように固いというイメージがありますが、実は牛の角は皮膚の一部でありタンパク質で構成されています。このため石材とは異なり紙に吸い付くような粘り気があり、印影をくっきり出すことができます。印材として優秀な素材といえるでしょう。印鑑以外にも包丁の柄の部分、料理に使用する箸、ボタンなどにも使われており、実は日常的にも馴染みのある素材です。 |
オランダ水牛とは印材のなかでも最高級品と言われる素材です。水牛と言えば東南アジア系の水牛を使った高級印材、黒水牛が有名ですが、このオランダ水牛は数が少なく、印鑑にこだわりを持った人が選ぶ最高クラスの素材の一つです。 |